第1章「その会議室で、何が起きていたのか」
月曜日の朝九時の会議室。数字は悪くないのに、何かが静かに停滞している。すべては、その説明のつかない違和感から始まります。
DroR Laboratory / フィールドノート
組織の現場で観察したことの、物語としての記録。
月曜日の朝九時の会議室。数字は悪くないのに、何かが静かに停滞している。すべては、その説明のつかない違和感から始まります。
「朝、ひとこと聞くだけです」。最初の仕掛けは、拍子抜けするほど小さなものでした。半年のあいだに、土が育っていく記録。
土が育っても、風が吹かなければ何も運ばれない。二対一の対話が組織に入れた、あの妙な感じについて。
批判が、関係を壊さない形で流れるということ。3Good1Moreという回路が、組織の埃を落ち着かせていくまで。
一年半が経ち、仕掛けは僕の手を離れていった。促されなくても回り続ける組織の中で、役割が変わっていく時間の話。
構造は、どこでも効くわけではない。「何もしない」を選んだ春と、できないこと・してはいけないことをめぐる四つの原則。
なぜ「臨床」と呼ぶのか。長谷川さんの最後の出社日と、五秒の沈黙と、この本を書いた理由について。
連載『朝、ひとこと聞くだけです』について、執筆の経緯、フィクションであること、共著の構造、書籍化計画、論文との関係を紹介します。